直線式撹拌機は、堆積高1〜1.9m、ピット幅6〜10mの処理能力があり、敷地面積、処理量により機種を選定します。
処理物は限定無く発酵処理でき、一台の撹拌機で多量な処理ができる機種です。
片側より混合した処理物を投入し、毎日一回撹拌をして次回投入できるスペースを確保するため堆肥を移動させます。移動したスペース分で次回の投入量が決定します。
25〜30日で取り出し□に移動し毎日一定量を取り出し、ストック場に堆積し熟成させ出荷します。投入量は機種により異なり、水分調整材と混合した1日の処理量で機種選定をします。冬期において、日に2回以上撹拌すると発酵温度が低下することがありますので、注意しなければなりません。但し、寒冷地で日に1回の撹拌でも温度上昇が遅いため外気温の影響により高温発酵しないまま取出し□に移動してしまう例も多く見かけます。
直線式は処理物を直接投入することはできません。水分調整材と混合し水分65%以下にしてから投入することが基本です。水分調整材が不足した状態で投入すると、発酵しないまま取り出し□に移動してしまいます。ピット壁がある為、水分調整材の追加投入はできません。
特に注意が必要なのは、水分調整材の質です。モミガラ、おが屑、戻し堆肥等がありますが、それぞれ水分量や、エネルギー量等が異なります。(※戻し堆肥は夏と冬で違い、何回目の戻し堆肥なのかによってもエネルギーが違います)出来れば、処理物と水分調整材を混合舎で混合し、そこに2〜3日間滞留させ、発酵温度50℃以上を確認してから投入する方法が理想です。発酵温度が低い場合は再度水分調整材を混合し投入します。
床面送風は他の方式の全ての機種と同じく、堆積高さ、投入口、中間、出口等により風量、静圧とを調節することが大切です。
また、堆肥を毎日撹拌し床面に堆肥を擦り付けるため3ヶ月程度で、エアーは堆肥内を通過せず、両側壁の撹拌しない所より排出してしまいますので、3ヶ月毎に発酵槽内の堆肥を全量取出し、床面を清掃し、新しくモミガラ又はオガ屑等を敷積する必要があります。目詰まりした状態でエアー送風しても無駄な電気料がかかるばかりです。又、発酵も酸素不足となるため発酵温度が低下します。オープン式はこの点を改良し、取出した所を掃除するだけで目詰まりしない利点があります。
エンドレス式発酵処理は、豚糞、鶏糞等の水分80%前後の処理物を目的として開発された機種で、処理物を局部投入するのではなく、糞散布機に積込み、撹拌しながら発酵堆肥上面に薄く、広く散布する方法です。
この方式は長時間発酵槽内で発酵を繰返す為、水分調整材は初回のみで後は不要です。又、堆肥は粒状となり、取り扱い易くなります。作業は生糞をダンプ車で直接荷受ホッパーに投入するだけで、後は自動搬送・自動運転となる為、管理の手間は少なく、取出しも7〜10日に一度くらいの取出しとなります。
冬期は外気温の低下により、寒冷地では発酵温度が下がり、夏期時の処理量の80%位しか処理できなくなる危険があります。又、槽床面に堆肥が板状になり、エアー送風が不能となるため、全量を取り出し床面清掃を年4回程度しなければなりません。
エンドレス式で土間走行台車仕様です。ピット半分を撹拌、半分は糞散布で走行し、両端で180度ターンをして半分を撹拌、半分に糞を散布する装置です。
散布機に投入された生糞を発酵層表面に薄く均一に散布する機械です。(尿散布も同様です。)散布された後、撹拌機によって発酵糞と混合され、速やかに発酵を開始します。